大倉山音楽美術センターでの絵画レッスンを1から紹介します。その8

query_builder 2021/11/14
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B17

円筒形と透視図の関係


線による透視図では目の高さ、すなわち平行線は水平線上に消失点を作るというものでしたが、円筒形ではどの様に関係するでしょうか。透視図的には円筒は無数の円盤の集積した形態であると考えます。水平な円盤を目の高さで見ると真横で直線に見えます。円形は斜めに見れば楕円ですが、その楕円の形は短軸と長軸とで決まります。円を真上から見ると円で短軸と長軸は同じ長さですが、水平で見ると短軸がゼロになり、長軸のみの直線となります。円筒形の楕円はその間のゼロから円までの連続的な変化です。画面上水平線に近い楕円は薄く、水平線から離れるほど丸みを帯びてきます。


円筒形の楕円は個々のモチーフごとに変化するだけではなく、画面上同じ条件にある楕円は相似形となります。小さいな楕円も皿の様に大きな楕円も画面上同じ高さにあれば同じ形になり、近くにある円筒の上部の楕円も遠くにある皿も画面上同じ高さなら同じ楕円となります。今回の図では上部に誤りがあります。

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