立方体を描く 初級デッサン
箱のような立方体を水平な台の上にあるとしてデッサンしてみましょう。どのような設定が必要でしょうか。
はじめに必要となるのが描き手の目の高さです。絵ではそれが水平線となります。次に必要なのが対象との距離です。
これらの関係を操作する技法を線による透視図法といいます。
水平線上ではすべて大きさのあるものがゼロになります。立方体の各辺の平行線も間隔がゼロになります。その点を消失点と言います。消失点は描き手から対象の線の方向に平行に延長し投影面上の水平線とぶつかったところになります。
V.P.が消失点です。斜めに置かれた立方体では消失点は左右2方向にできます。
描き手と立方体との関係を上から見たところの図です。右目で見るか左目で見るかでも立方体の見え方は違って来ます。投影面とは絵を組み立てる平面です。画面の大きさにより対象の後ろにも前にも設定することができますが、描き手が水平線を見る視線に直角に設定されます。投影面が平面であることがニ点透視図法の特徴です。
消失点の位置は対象との距離によって変わってきます。視線と対象との並行関係は変わらないので、対象から離れればそれだけ消失点も対象から離れていきます。透視図法では視線の距離との比較で対象が小さければ緩やかな変化になり、対象が大きければ急な変化となります。
これで作画はできましたが、実際のデッサンでは線画ではなく面で描いてゆくので、光を設定してその明るさの違いで面を表現します。
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